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犬の体調不良や病気の予兆

犬と猫の抗ガン剤の副作用について

抗がん剤の副作用

 新型コロナが全国で猛威を振るい、関東では連日感染者数の増加に歯止めがかからず、緊急事態宣言が1都3県で再発令されてしまいました。そのような中、飼い主様におかれましては体調等いかがでしょうか。

寒さも厳しくなり、我々人間だけでなく、わんちゃん・ねこちゃんも体調崩す子が多くみられますので、なにかいつもと違う様子がありましたら動物病院を受診されるとよいかと思います。

 今回のテーマは「抗がん剤の副作用」についてです。現在、人間の死亡原因の1位は悪性新生物(ガン)となっており、その治療方法の1つである抗がん剤治療は、我々人間でもよく耳にする治療法の1つではないでしょうか。

人間では抗がん剤の副作用というと、吐き気、嘔吐、下痢、脱毛、疲労感、口内炎、骨髄抑制などが挙げられ、抗ガン剤治療は「非常につらく、また長期間入院をしなければならない」といったイメージがあると思います。

そのため、わんちゃん・ねこちゃんにも抗がん剤を使うことに抵抗がある飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はわんちゃん・ねこちゃんでの抗がん剤の副作用と、当院での腫瘍における抗がん剤を用いない自然療法についてお話しようと思います。

○もくじ
① 副作用について
② 当院での治療法

① 副作用について
まず「腫瘍」とは「本来、体にある細胞が様々な原因で細胞自体が持つ情報を狂わせてしまい、分裂・増殖してしまったもの」です。

その分裂・増殖の速度が、ゆっくりなものが良性腫瘍、分裂・増殖の速いものが、悪性腫瘍と思ってください。

抗がん剤はその悪性腫瘍(ガン)の増殖を抑えることを目的に作られたお薬です。よって悪性腫瘍(ガン)の増殖を抑えるだけでなく、新しく分裂する正常な細胞まで、影響を受け壊れてしまいます。

正常な細胞分裂が盛んな場所によって、下記のような副作用が、出てきます。
口腔粘膜 →  口内炎
消化管粘膜 → 吐き気 下痢
骨髄 → 貧血 白血球減少
毛根 → 脱毛

等の症状が起こってしまうのです。

現在、高齢のわんちゃんの死亡原因の第1位と、高齢のねこちゃんの死亡原因の第2位は「ガン」と言われています。ちなみに、ねこちゃんの死亡原因の第1位は腎不全と言われています。

そのため、抗がん剤治療をしなければいけない子、過去に抗がん剤治療を受けたことがある子がいらっしゃると思います。
わんちゃん・ねこちゃんの副作用は、抗がん剤によって、消化管粘膜の細胞が、壊れるために起こる食欲低下や吐き気・下痢といった消化器症状と、骨髄の細胞が、壊れることによって起こる赤血球・白血球や血小板が減ってしまう骨髄抑制が多く挙げられます。

これらが原因で元気・食欲が、なくなってしまうことが、みられるため、飼い主さん達は、心配されます。

人でよくみられる脱毛は、わんちゃん・ねこちゃんでは、まれにみられます。

しかし、抗がん剤によって起こる副作用は異なるため、これら以外の副作用が起こる可能性もあります。

人間同様、抗がん剤治療は、時間がかかり、わんちゃん・ねこちゃんにも負担がかかります。

わんちゃん・ねこちゃんは人間の言葉を話すことはできません。

それゆえに、どこまで治療を望んでいるかもわかりません。

抗がん剤治療をされる場合、また、考えている場合には、獣医師とよく相談し、より良い治療を選択していただければと思います。

② 当院での治療方法
 飼い主様の中には抗がん剤治療に抵抗がある方もいらっしゃると思います。

当院では、抗がん剤を使用せずに、腫瘍に対しての治療を行っています。
腫瘍を無くすことはなかなか難しいですが、腫瘍の進行を遅らせたり、腫瘍とうまく付き合っていくことができる治療(自然療法)を提案しています。

これらの治療法には、ほとんど副作用がありません。今回は、簡単ですがいくつかお話をさせていただきますので、興味がある方やもう少し詳しく知りたい方は当院まで御連絡いただければと思います。

1. コルディ
 漢方薬である冬虫夏草というキノコが入っており、強力な免疫調整能力を持っています。腫瘍増殖の抑制、食欲増進、手術後の再発防止に役立つと言われています。粉末となっているため、普段の食事に混ぜて与えることができます。

2. 丸山ワクチン
 腫瘍の増殖を抑制する作用があると言われています。
 皮下注射のみの治療となり、基本的に1日おきの通院が必要になりますが、週に2回、または 週に1回の注射を行ない、他の治療と併用しているケースもあります。

3. オゾン療法
 オゾンガスを体に入れて、免疫力を高めたり、細胞を活性化させる治療法です。「注腸法(お尻からオゾンガスを入れる)」、「皮下注射」などの方法があり、週に2回、または 週1回の通院が必要な治療法になります。

4. POC水
 水分を除いた動物の体組成の50%以上を占める有機炭素を極小の大きさにまで細かく粉砕して水溶液に溶かしてあります。まだ、メカニズムははっきりしていないですが、腫瘍の発育を抑えたり、QOLの向上に効果があります。
他の薬と併用するとその効果を上げる相乗効果もあります。
お水のお薬になりますが、1度に与える量が多いことがデメリットになります。

5. ホモトキシコロジー
 病気を引き起こす有害な毒素を排泄する働きがあります。元気や食欲を出すのに効果があり、腫瘍からでた毒素で傷んだ肝臓や腎臓を助けてあげる働きがあります。
  週に1~2回の皮下注射や毎日飲ませる錠剤や粉薬があります。

まとめ

今回は「抗がん剤の副作用」をテーマにお話しさせていただきました。抗がん剤と聞くと、副作用が強く、体への負担が大きい印象があるかと思います。

わんちゃん・ねこちゃんにも、元気や食欲がなくなってしまうケースがあります。

強力なお薬であるため 数回の血液検査や点滴が必要となる場合があり、わんちゃん・ねこちゃんへの負担が、かかります。

当病院での「自然療法」を選択された方々は、副作用がほとんどないことと、元気食欲が続いてくれること(QOLが落ちないこと)を喜んでいただいています。

ご家族や獣医師とよく相談したうえで、その子にとって最善の治療はなにかを考えてあげてください。

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