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【症例紹介】犬のヘルニア|手術後の再発から走り回れるまで。ミニチュアダックス・モカちゃんの歩み

「ヘルニア手術をしたのに、また足を引きずるようになってしまった…」
そんな不安を抱えて来院されたのが、ミニチュアダックスフンドのモカちゃんです。

今回は、当院で鍼治療を中心とした自然療法を行い、見事に回復したミニチュアダックスフンドのランちゃんの事例をご紹介します。

【症例概要】来院時の症状とヘルニアのグレード

犬種:ミニチュアダックスフンド
年齢:2021/10/23(治療時年齢:4歳3ヶ月)
診断名:椎間板ヘルニア
来院時の症状: 2025年11月に椎間板ヘルニアの手術を受けましたが、翌2026年1月になって再び後肢を引きずるようになりました 。
初診時症状レベル:★★★★(グレード4)

グレード1〜2: 痛みはあるが、自力で歩ける。内科療法(安静)が中心。
グレード3: 足に力が入らず、ふらつく。ここから手術が選択肢に入ります。
グレード4: 自力で立てない。排尿も困難になる。※至急、精密検査を検討することを推奨
グレード5: 深部痛覚の消失、足を強く挟んでも痛み反応が見られない状態。※一般的に緊急性が高く、早期の外科判断が検討されます。

来院時は、後肢の踏み替えがうまくできず(踏替検査:不可)、自力で立ったり歩いたりすることが困難な状態でした 。

今回の治療内容

モカちゃんには、神経の回復を促し、筋肉の緊張を和らげるための鍼(はり)治療を継続的に実施しました 。 2026年1月末からスタートし、週1回程度のペースでじっくりと治療を重ねました。

通院時期状態の変化とプロセス
2026/1/18(初診)2025年11月にヘルニア手術を受けたが、1月になって後肢を引きずるようになった 。初診時グレードは4 。後肢の踏み替え検査、自分で立つ、四肢で前進といった動作がいずれも「不可」の状態であった 。
2026/2/4(2回目)後肢の反応は依然として弱く、自力で立つことや前進も「不可」の状態が続いていた 。
2026/2/11(3回目)歩様検査や踏み替え検査でわずかな改善の兆しを探りながら、継続的なケアを行う段階 。
2026/2/17(4回目)「鍼後に立っている」姿が見られた 。治療中も左後肢を動かす様子があり、5分程度の散歩からのリハビリをアドバイス 。
2026/2/24(5回目)少しずつではあるが、後肢の踏み替えや体重負荷において回復の傾向が見られ始めた 。
2026/3/3(6回目)劇的な変化が見られ、「自力で立ち上がれる」ようになった 。さらに「走ることもできる」ようになり、回復が目に見えて加速した 。
2026/3/10(7回目)「走っても転ばなくなった」状態まで改善し、麻痺していた「左後肢も使うようになった」ことが確認された 。
2026/3/17(8回目)自分で立つ、四肢で前進することは安定して「可」の状態を維持しています。歩行の勢いがありすぎて、時々ふらついてしまう場面が見られるほど活発になりました。
2026/3/24(9回目)鍼治療の後は走ることができるようになり、左後肢の動きもさらに改善が見られます。状態が非常に安定してきたため、今後は治療の間隔を少しずつあけながら経過を見ていく方針となりました。
2026/3/31(10回目)自力での起立や四肢による前進など、基本的な動作は引き続き良好に維持されています。大きな脱力(へたり)もなく、日常生活における歩行の安定感が増しています。
2026/4/14(11回目)左足にナックリングが見られる場面もあるが、以前に比べて格段に動けるようになっている 。
2026/4/28(12回目)腰にふらつきはあるものの、本人は気にせず「スピードで走っている」状態にまで回復を遂げた 。

治療前と治療後の変化

鍼治療を重ねるごとに、モカちゃんの足取りは劇的に変わっていきました。
実際の変化をぜひ動画でご覧ください。

◆変化のポイント

歩行(速度): 治療前は動く方の足に頼り、うさぎ跳びみたいにぴょんぴょん飛び跳ねてしまうような状態。
治療後は神経が通いはじめて、自分の意思で両足とも動かせるよう回復

表情: 歩けることを自慢したい!というような明るい表情

反応: 最初は触っても痛みがないから反応しなかったが、足裏のマッサージで反応を示すようになった

獣医師(新井院長)からのメッセージ

椎間板ヘルニアは、手術が成功しても、その後の経過で再び症状が出てしまうケースが少なくありません。

モカちゃんのように「一度手術をしたからこれ以上は…」と諦めかけている飼い主様もいらっしゃいますが、鍼治療は、神経の伝達を助け、本来持っている回復力を引き出す大きな助けになります。

大切なのは、わんちゃんの「歩きたい」という意欲をサポートしてあげることです。

モカちゃんも、治療の途中で足を動かそうとする反応を見せるなど、一歩ずつ着実に前進してくれました 。

「以前のように歩かせてあげたい」「手術以外の選択肢も考えたい」とお悩みの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。一頭一頭の状態に合わせた、最適なケアを一緒に見つけていきましょう。

お家でできるヘルニアケアのマッサージ方法

2026年現在、動物医療において「手術」は唯一の正解ではありません。

特にグレードが低いうちや、高齢・持病などの理由で麻酔を避けたい場合、鍼治療を中心とした自然療法は非常に有効な選択肢となります。

「手術しかないと言われたけれど、他の方法を探している」という飼い主様は、ぜひ一度当院へご相談ください。

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