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【椎間板ヘルニア改善事例】ミニチュア・ダックスフント まろんちゃんの鍼治療記録

「突然愛犬の後ろ足に力が入らなくなってしまった」「手術以外の選択肢を探したい」と悩まれている飼い主様は少なくありません。

ミニチュア・ダックスフントをはじめとする胴長短足の犬種は、構造的に椎間板ヘルニアを起こしやすい傾向があります。アイ動物病院では、体にメスを入れる手術だけでなく、動物本来の自然治癒力を引き出す「鍼治療」やホモトキシコロジーなどの自然療法を組み合わせ、愛犬の体にやさしくQOL(生活の質)を高めるケアを行っています。

今回は、後ろ足の踏ん張りがきかず歩行が困難になっていたミニチュア・ダックスフントのまろんちゃんが、鍼治療を通して少しずつ自分の足で歩く力を取り戻していった回復の過程をご紹介します。

【症例概要】来院時の症状とヘルニアのグレード

犬種:ミニチュアダックスフンド
年齢:2018/12/21(治療時年齢:7歳2ヶ月)
診断名:椎間板ヘルニア
来院時の症状: 後肢の踏み替え反射・体重負荷が弱く、自力起立や歩行時にふらつき・脱力(へたり込み)が見られる状態
初診時症状レベル:★★☆☆(グレード2)

グレード1〜2: 痛みはあるが、自力で歩ける。内科療法(安静)が中心。
グレード3: 足に力が入らず、ふらつく。ここから手術が選択肢に入ります。
グレード4: 自力で立てない。排尿も困難になる。※至急、精密検査を検討することを推奨
グレード5: 深部痛覚の消失、足を強く挟んでも痛み反応が見られない状態。※一般的に緊急性が高く、早期の外科判断が検討されます。

今回の治療内容

まろんちゃんには、神経の回復を促し、筋肉の緊張を和らげるための鍼(はり)治療を継続的に実施しました。2026年3月17日からスタートし、1〜2週間に1回程度のペースでじっくりと治療を重ねました。ご自宅でのマッサージや滑り止め、保温ケアなどのアドバイスも並行して行っています。

通院時期状態の変化とプロセス
2026/3/17(初診)初診時は後肢の踏み替えが弱く自力起立が困難でしたが、鍼治療後は勢いよく前進し後肢を動かせる兆候が見られました。
2026/3/24(2回目)来院前はやや調子を落としていましたが、施術後は歩行速度が上がり、途中でへたり込むことが減ってきました。
2026/3/31(3回目)治療前は左側に傾く様子がありましたが、施術後は右後肢をしっかり動かしながら自分で体を支えられるようになりました。
2026/4/5(4回目)後肢の踏み替えや体重負荷に改善が見られ、多少のふらつきはあるもののスムーズに早く歩ける場面が増えました。
2026/4/18(5回目)前後肢ともに体重を支える力が安定し、自力起立と四肢での前進が治療前後ともにスムーズに行えるようになりました。
2026/4/18(6回目)へたり込みがなくなり自力で立てる状態を維持。右後肢が外側に出る癖は残るものの、前進がしっかりできています。
2026/5/2(7回目)後肢の反射・体重負荷が安定。歩行時のふらつきも目立たなくなり、四肢の協調した動きが定着してきました。
2026/5/16(8回目)後肢を左右交互に順番に出して歩けるようになり、歩行時のリズムと足の運びが大幅に向上しました。
2026/6/13(9回目)
治療終了✨
自力で立ち上がって力強く歩行を開始。疲れると前肢中心になることはあるものの、歩行機能がしっかり維持され終了となりました。

治療前と治療後の変化

変化のポイント

歩行(速度): 初診時は後ろ足に力が入らずへたり込んでしまいましたが、回を重ねるごとにふらつきが減り、左右の後ろ足を交互に前に出してスムーズなスピードで歩けるようになりました。

表情: 足腰の違和感や動かしにくさによる緊張がほぐれ、表情にも明るさと活気が戻ってきました。

反応: 後ろ足の踏み替え反射(固有位置感覚)と体重を支える力が段階的に回復し、自力で立ち上がって前へ進もうとする意欲が高まりました。

獣医師(新井院長)からのメッセージ

椎間板ヘルニアは、症状の初期段階や軽度・中等度(グレード1〜2)の段階で適切なケアを行うことで、大きな悪化を防ぎ、自力歩行の質を大きく改善できるケースが多くあります。

「歩けてはいるけれど足腰がふらついている」「へたり込む回数が増えてきた」といったサインを見逃さず、早い段階で負担の少ない治療を取り入れることが大切です。

まろんちゃんは、ご家族の丁寧なサポート(マッサージや保温、滑り止め対策など)と継続的な鍼治療により、神経の働きや筋力をしっかりと取り戻してくれました。

当院では、西洋医学的なアプローチに加え、東洋医学(鍼治療)やホモトキシコロジーなどの自然療法を組み合わせ、わんちゃんの体にやさしい総合的なケアを行っております。愛犬の歩き方に異変を感じた際は、どうぞお気軽にご相談ください。

椎間板ヘルニアの回復スピードや変化の現れ方には、その子の年齢、体質、発症からの期間などによって個人差があります。すべての場合で完全に元の状態に戻ると言い切ることはできませんが、シニア犬であっても、手術を選ばずにQOLを保ちながら笑顔を取り戻せる可能性は十分にあります。

「もう手術しかない」と諦めてしまう前に、ぜひ一度、わんちゃんの体に負担の少ない優しい治療法について当院へご相談ください。大切なご家族に寄り添い、一番良い方法を一緒に考えていきましょう。

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